握り→離す 難しさ


10ヶ月を過ぎたころから、いとも簡単にできるようになったこと。
握った玉(ボール)を手から離すこと。

娘の様子を観察する前は、手から離すことがこんなにも難しいこととは思っていませんでした。

6ヶ月くらいから玉を握ることは容易にできたので、後は離すだけ。
握ると離すはセットのように捉えていました。

こちらとしては、遊具で一緒に遊びたいので、玉を握った手を穴のところまでもっていって
「ほら、ポンっ!」
などとやってみますが、娘は握った玉を穴の縁にコンコン当てて喜んでいました。

ムキになるのはやめて、しばらくその遊具をあまり意識せずに過ごしていると。
ふとした時に娘が勝手にその遊具で遊んで、握った玉を丈夫に穴のところでポンっと離していました。
やっぱり子どもってすごいな~と思わず微笑んでいました。

よくよく考えると、赤ちゃんの時は原始反射から始まっていることとつながりました。
原始反射の中に、本能的に、物を握る、手掌把握反射があります。
赤ちゃんの手のひらに指を近づけると、ぎゅっと握ってくれる。あれですね。

原始反射は徐々に抑制されていき、意図した運動をすることができるようになる。
まさに、握って→離すというのはその1つの成長過程だったのだと気づきました。

ここで大切にしたいなと思ったことは、
私たち大人は、この原始的というか、生の子どもからの気づきです。

観ているから分かった、「このことはこの子にとってこんなにも難しいのか」という気づき。
その後も焦らずに見守ってみようという、信じて観続ける眼差しを大切にしたいと思います。

「手掌把握反射」のように、知識はもちろん大事ですが。
そういう知識ばかりを大切にして、知識を先回りして得ようとしてしまうと
本当に大切な、「子どもを観る」眼差しを曇らせてしまうこともあるので注意していきたいと思います。

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