苦手な子の多い「視覚思考力」? ~理解力が低いのは「言葉理解」の問題ではないかもしれません。

奈良市富雄駅前のビジョントレーニングスタジオ Sonomono-Coachingです。

当スタジオのビジョントレーニングでは、視覚思考系のメニューも沢山行っていきます。

簡単にいえば、「視覚的に見た」物や形、状況を、正しく理解して、状況に合わせて手などの体を動かして反応する力を鍛えていきます。

日本では、見たものに反応する力も、聞いたことに反応する力も、全て「理解力」として大まかに捉えて子どもたちを評価してしまうことが多いようです。

そのため、幼稚園・保育園、学校などで、先生の説明を聞いて理解できない、みんなと同じスピードで対応できない場合に、「お話を聞く理解力や集中力が足りない」「先生の言っている言葉が理解できないのではないか?」という判断のもと、言葉の教室などに通って「言葉理解」の練習をすることが多いようです。

でもその「理解できない」原因は、言語理解の問題ではなく、視覚思考の問題であることも多くあるのです。

形認識、空間認識といわれる領域にもなりますが、どんなメニューをどのようにするか?で伸び方や効果も大きく変わってきます。

写真ではその一部の遊具(教具)をご紹介しています。

市販されているものも多くご自宅や他の施設でも目にしたことがある方も多いかと思います。

スタジオの子どもたちも、学童や療育、放課後デイ、補修系の塾などでやったことがあると教えてくれます。

「やったことがある」と言っている子たちに、実際にやってみてもらうと、「えっ?そんなやり方をしていたの?」とビックリさせられることも日常茶飯事です。

パズル系、知育系とも言われるこれらの遊具(教具)は、幼児、低学年向けと思われている方も多いと思いますが。

高学年の子でもとても苦手な子が多いのが現状です。

そして、向きや方向性、位置関係などの感覚の習熟が求められ、大人が教えようにも教えることができないのが、この力の特徴でもあります。

どの遊具(教具)には、どんな力が求められるか? 子どもはどんなところで躓きやすいか? 躓いた場合には他のどんな遊具(教具)に変更するとよいか? どれくらいの時間、どれくらいの頻度でやっていくと効果的か? などを考えながら、子どもたちに合わせて、寄り添う指導が大切になります。

「ハサミも使いよう」ってことですね。

日々あらゆる遊具(教具)を自分で試して、子どもたちと一緒にやってみて、そこから気づきを得ながら、工夫してまたチャレンジしてみる。

ある種の「遊び方研究のような仕事」をしている日々です。

視覚思考の力がついてくると、日常生活で、

「お話を前より聞けるようになってきた。」

「説明を聞いてみんなに合わせて動けるようになってきた。」

「身支度が自分ではやくできるようになった。」

「忘れ物が少なくなった。」

「前より学校での出来事などを家で話してくれるようになった。」

といった嬉しい成長につながってきます。

うちの子の理解力や行動の遅さは、言葉の理解が足りないから? コミュニケーション力が低い?! ソーシャルスキルトレーニングをした方がよいのかな? と考えられておられる保護者の方がいらしたら、一度お子様の「視覚思考力はどうかな?」と考えてみてください。

解決の道が開けるかもしれません。

お家でできるパズル系やボードゲームも沢山あるので、まずはお子様が興味のあるものから試しにチャレンジしてみてください。

当スタジオでは、市販の遊具(教具)も、子どもたちから「ここでやるとなぜか楽しいんだよね?」と好評です。

5月はお得な体験会も好評実施中です。ぜひお気軽にご参加ください。

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