子育て 運動面と勉強面を分けずに2つ一緒に伸ばす?!

 

11月に入り急激に寒くなり、今年はインフルエンザも既に猛威を振るい小学生を中心に学級閉鎖や学年閉鎖も出始めていますね。

 

冬の本番はもう少し先ですが、寒暖差に反応する人間の体。いつもより早めに色々な不安が募っている親御さんも多いようです。

 

この秋シーズンにも多くお問い合わせいただくお子さんのお悩みは、小学1~3年生を中心に、学校などでの読み書きの苦手さと運動の苦手さです。

 

親御さんとお話をしていてよく言われることは。

「うちの子の場合は、勉強面は大丈夫なんですけど、運動面の苦手さを何とかしたくて。」

「うちの子の場合は、運動面は大丈夫なんですけど、勉強面の苦手さを何とかしたくて。」

という2種類のお言葉。

 

当スタジオに限らず、日常的な会話などでも日本ではよく耳にするフレーズですよね。

 

これまでにもこの2種類のご要望でこられた子どもたちを沢山観察し伴走してきました。

 

特に最初の出会いである体験会をとても大切にして向き合って観察していき、先入観なくその子の良い面と課題を見つけ出していくと、結果として親御さんにこうお伝えしていたということがよくあります。

 

  • 「うちの子の場合は、勉強面は大丈夫だけど、運動面の苦手さが。の方に対して

運動は好きみたいで投げたりする感覚はよいものをもっていますね。鉛筆で書いたり、書くときに押さえたりする時などの運動には苦労しているようですね。勉強も今のところマス目が大きく文字も大きいので問題なくできているかもしれませんが実は目で捉えること自体がかなりのストレスになっているかもしれません。

 

  • 「うちの子の場合は、運動面は大丈夫だけど、勉強面の苦手さが。の方に対して

勉強で文字を読んだり漢字を書いたりするのは、今は目の捉えにくさによって苦労しているようですが、勉強で一番大事な思考する力はとても良いものをもっていますね。運動ではボールが好きだったりで、大きくぼんやり状況を捉えたりすることはできるので好んで取り組んでいますが、実は飛んでくるボールをしっかり見極めたり、遠近感を捉えたりするのは苦労しているかもしれません。

 

もちろんこれらは一例に過ぎないのですが、運動面と勉強面と大きく二分されがちな中、親御さんがお子さんに感じておられる得意不得意の内容と理由が、こちらの見立てとは大きく異なるということがよくあります。

 

こちらの見立てが全て正しいということではなく、評価の観点が全く違うということはあるようです。

 

運動面と勉強面。本来は分けられるものではなく、多くの部分で繋がって関係しあっています。

 

運動面が苦手と判断される場合に多いのは、いわゆる運動が好きな子が好む内容、かけっこや鬼ごっこ、ドッチボール、野球、サッカー、縄跳び、鉄棒、跳び箱などが好きでなかったり、やりたがらなかったり、やってみるけど親御さんから見て動きが悪くて苦手そうに見えたり。

直接的に「運動」といわれるものの様子で判断され、特に子どもたちにとっては「大きな動きや運動」の善し悪しで判断されることが多いように思います。

 

砂場で砂遊びをしたり、ブロックで遊んだり、机の上で絵を描いたり、字を書いたりすることも、れっきとした「運動」だと思って観察していくと、苦手さの根本原因に近づきやすくなります。

 

反対に、勉強面が苦手と判断される場合に多いのは、いわゆる勉強が好きな子が好む内容、読書や音読、計算問題、図鑑で調べること、カードで色々な種類の名前を覚えることなどが好きでなかったり、やりたがらなかったり、やってみるけど親御さんから見てスピードが遅かったりして苦手そうにみえたり。

直接的に「勉強」といわれるものの様子で判断され、特に子どもたちにとっては「小さな動きや勉強」の善し悪しで判断さえることが多いように思います。

 

パズルゲームやボードゲームで遊んだり、机の上ではない広いお部屋や空間で探し物ゲームをしたり謎解きをしたりすることも、れっきとした「勉強」だと思って観察していくと、苦手さの根本原因に近づきやすくなるかもしれません。

 

多くの子どもたちを観察指導してきた経験から、苦手さと得意さの原因がよく現れるのは「目」の違いだと痛感します。目で広く捉えるのが上手なのか? 細かく見るのが上手なのか? 素早く色や形を判断するのが上手なのか? じっくり関連性を見ながら色や形を判断するのが上手なのか?

文字や数字など意味と形が2つ以上合わさった情報は嫌いだけど、絵や情景などの大まかな情報は好きなのか?

 

その子によって、「今、どのように見えていて、どんな見方が得意で苦手か?」は本当に十人十色、千差万別です。

 

スタジオでは、そのあたりを個別に見極めながら、毎回のレッスンで子どもを観察し、「知ろうとし続けること」を大切にしています。

 

保護者の方と一緒に、入会時には気がつかなかったお子さんの得意を一緒に発見して、苦手だと思っていた分野での活躍を一緒に喜べる瞬間はかけがえのない幸せです。

 

最近多いのは、年中さん~小1頃に運動が苦手で不器用だと思って入会された子たちが、小3・4年生になって野球、サッカー、バスケットボールを始めて活躍し始めたという嬉しいご報告です。

勉強嫌いで勉強が苦手だと思っていた子が小4・5年生になって、もっと勉強したいと志願して塾に通い出したり中学受験を目指したりして保護者の方が驚かれるケースも増えています。

 

運動面の苦手さは体操教室にお願いして、勉強面の苦手さは学習塾にお願いして、と思われている親御さんがいらしたら、まずは2つの苦手さの理由を一緒に克服していく「見る力のトレーニング」を1度試してみませんか?

 

11月12日より冬のキャンペーン体験会(12月、1月)の受付もスタートしております。

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