同じ6歳でもこんなに違う? 小学校で必須の「読見る力」(よみる力)とは?

新年もあっという間に半月が過ぎましたね。

年長さんにとっては、春の訪れが待ち遠しくもありさみしさもあり。。。

頼んでおいたランドセルが届き始める頃ですね。

(我が家も長女のランドセル発送メールが届いたところです。)

小学校生活のスタートは子どもたちにとっても、親御さんにとっても、大きなターニングポイントになりますね。

スタジオでも年長さんまでにトレーニングを開始してくれる子も多く、毎年、1年生に上がる時のためにもどんな力を伸ばし始めていくと良いのか?という課題に一緒にチャレンジしています。

年長さんから小6生までのお子さんを中心に、発達や成長と学校生活の関連性などを見続けている中で、重要だと痛感する力の1つが、「読むための見る力」です。

「読見る力」(よみるちから)と表現できるかもしれません。

通常、読む力というと、イメージするのが、ひらがなや漢字等の文字や文章がどれだけスラスラ読めて、内容を理解できるのか?という力だと思います。

でもその力を大きく支えているのが、目を上手にコントロールして、「すらすら目で捉えて認識し続ける」見る力なのです。

その力を推し量る指標の1つにDEMテストというものがあります。

下図のように、テストA、テストCの2種類があります。

テストAは、左の列から縦に数字を読んでいきます。(計40個の数字読み)

テストCは、左上から、左から右の横方向に数字を読んでいきます。(計80個の数字読み)

テストCは数字の間隔がランダムに空いていて、同じ行に平行に並ぶ5つの数字を間違えないように読む課題で、難易度は高くなります。

下表は、実際の生徒さんの中で、年長さんで月齢6歳以上、半年以内に小1に進学する状態の女の子5名をピックアップして、当時の記録を一覧化したものです。

※できるだけ条件を揃えるために、性別をあえて統一しています。

どの子にも発達や学習の障害などはございません。

1~9までの数字を読む数字認識が十分でき、読むスピードに影響しない子を選んでいます。

一覧をご覧になって、どう感じられますでしょうか?

どの子もお話上手でしっかりしたお子さんばかりです。

でも、事例①の子以外は、読みや書き、集中の持続、作業スピード、ピアノの演奏、運動等で苦手さを感じていた子どもたちです。

こちらでのビジョンチェックを受けるまでは、その不調や苦手さの原因が分からずに、体操やスイミングなど体全体に良いと噂されている習い事に数年通っていたという共通点もありました。

次の動画は、事例③の子がテストCを途中まで実施した際の記録をもとに、再現したイメージ映像です。

テストCが最後まで実施できなかった事例③の子。
どのような順に読んでいったのか?を再現しています。
1行目を読もうとした時の軌跡を赤丸で、2行目を読もうとした時の軌跡を青丸でフェードしています。

上手く目がコントロールできない子は、この映像のように、同じ行の数字を真横に読んでいくのがとても難しく、行を上下したりしながら、自分の読んでいる位置が分からなくなりパニックになってしまいます。

このような状態の子が、本や国語の教科書の文章を読むことを想像してみてください。

漢字の読み方がどうか?と頭で考える前に、そもそも文字を追い続けて、行が終わったら次の行に大きく視線を飛ばして追うこと自体が難しく、混乱しへとへとになってしまうのです。

更に、その逆といいますか、ある程度スラスラ文章を読んでいても、実は凄く疲れてしまって内容が頭に残りにくい子もいることも忘れないでほしいと思います。

上の事例でいえば②の子がそうでした。

入会当時は、お母様も年長さんだから読みについてはこんなもんで、年齢相応に読めているし辛くもなさそうだからそれほど心配はないと思われていました。

でも入会から半年が経って、見る力が1段階上がってきたとこちらで成長を感じ始めた頃に、「読みのスピードが急激に上がって、楽しそうに読んでいるのでビックリしています。」とお母様からご報告いただいたのです。

よくあることですが、目の状態は客観的に捉えにくいので、「変わってみて始めて気付く」のです。

よく見える、捉えられるようになったから、「前は見づらかったんだ~」ということが分かるのです。

今回ご紹介した、「読見る力」(よみるちから)。読むために見る力は、小学生にとって生活を色々な面で支えてくれる大きな力だと年々実感を強めています。

そして何よりこの力は、うちのビジョントレーニングで効果を実感しやすい力の1つでもあり、どんな子でも高めることができる力です。

年長さん、新一年生に限らず、二年生、三年生、高学年でも全く遅くありません。

苦手が定着しない9歳頃までに始めるのが特におすすめです。

ちょっとでも気になる方は、ぜひ一度体験会にお越しください。

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