計算している子どもの何を「観る」?
今日は学習塾の経営者(指導者)の皆さま向けの勉強会。
岡山や岐阜など遠方よりわざわざ奈良のスタジオまで集まってくださいました。
今日のテーマ、キーワードは、「計算力」、「子どもが習得しやすくするためには」、「指導者は何をどのように観ることが大切か?」 といったものでした。
例えば簡単な計算と言われる足し算や引き算。
問題にチャレンジしている子どもの映像をもとに、どこをどう観て、どう感じたか?
良いところはどんなところで、課題はどうか?といったことについて意見を出してもらうのです。
同じ映像を観ても、感じたかた、捉え方、ピックアップするポイントは様々でとても面白い。
意見を言葉にしていただくと、その方が日頃何を大切にして、どんな観察、指導をされているのかが見えてくるのです。
足し算などの計算でも、取り組む子どもたちにとって大切なのは、どこをどのように見て、どのように捉えて(判断して)、どのように書くか?
目・脳・体(行動)の3ステップです。
それを観察して、導く指導者にとって大切なのは、
その子がどこをどう見ているのかを観て、
その様子からどういう風に頭(脳)を使っているのかを感じ取って、
その子をどう導くか?(どんなアドバイスや声かけをするか?など)
やっぱりこちらも目・脳・体(行動)の3ステップなのです。
指導者の「みる」は「見る」だけではなく、「観る」でなくてはいけないのでとても難しいのです。
私にとっての「観る」は、相手の立場に立って、相手の見て感じている世界に入り込むように見ることだと思います。
文字にすると果てしなく難しいことのようですが、意識して行っていけば習熟していけるものだと信じています。
もちろん私もチャレンジャーの1人なので、子どもを「観る」ことを楽しんで子どもと一緒に成長していきたいと思います。