「させる」「怒る」なしでも子どもは伸びる!!
「ここだけは嫌がらずに行くというので助かっています」
「スタジオに行くのが楽しみでいつも走っていくんです」
「他ではいつも怒られているんですけど、ここの先生は優しいっていうんです」
「先生は怒らずにいつも上手にほめてくれるので有り難いです」
「うちの子わがまま言ってご迷惑かけてませんか?」
「ちゃんと先生の言うこと聞いてできていますか?」
といったことを保護者の方からよく言われます。
特に年中さんから小学校低学年のお子さんをもつ親御さんから。
もちろん嬉しく、有り難いお言葉で、こちらの励みにもなります。
でも少しドキッとする気持ちもあります。
子どもたちは学校や幼稚園、習い事などで、怒られることがそんなに多いってことかな?
もしかしたら先生が優しい(怒らない)と子どもが言うことを聞かないと心配されているということかな?
もし言うことを聞かなかったら、無理矢理にでも「やらされている」ことが多いのかな?
実はこれは私が長年学習塾の現場でまさに直面してきたことです。
あるベテラン指導者の方から、「優しいだけではダメなのよ!子どもになめられるわよ!」と言われたこともあります。
でも何より確かな事実は。
スタジオに通ってくれている子どもたちが、伸びているということです。
落ち着きがないと言われている子たちが、落ち着いて集中して50分のレッスンに取り組めるようにもなってきます。
もちろん、子どもの自主性を尊重しながら、やるべきトレーニングを行って、力を伸ばす方向へ導くことは簡単ではありません。
・自分のやりたいことだけをやろうとする。
・何回かに1回は、こちらの提案を聞いてやろうとするようになる。
・「何をやるの?」とこちらの提案を積極的に取り入れようとするようになる。
・こちらの提案をまず聞いて、自分なりに意図をもってやるようになる。
・自分から「これをやりたい!」と負荷がかかった課題を設定してやるようになる。
大まかには子どもたちはこういうステップをたどっていきます。
このステップを一緒に進んでいく時に一番大切なことは、「子どもを信じられるか?」ということです。
特にファーストステップ。自分のやりたいことしかやりたがらない状態で信じるのが難しい。
一般的には、「子どものわがまま」と捉えてしまい、大人は「わがままにつきあわされてはいけない」と思ってしまうのではないでしょうか?
もちろん言いなりになるのではありません。危険なことや人に迷惑をかけることなど、ダメな物はダメと言います。
でも決して怒ったり、強制して「させる」ことはありません。
この段階を一緒に乗り越えると、子どもたちの中にも「信じる」気持ちが芽生えます。
「信じてもらえている」という思いが、自分のことも「信じてみよう」という気持ちを育んでいくのです。
今年もレッスンが本格始動しました。
子どもたちがどんな成長、変化を見せてくるかを楽しみに、一緒にチャレンジしていこうと思います。