ビジョントレーニングの評判と現実(場所、内容、効果はさまざま)

奈良市富雄駅前のビジョントレーニングスタジオ Sonomono-Coachingです。

5歳頃の幼児さんから小6生までを中心に、様々な目標を持った子どもたちが日々楽しくビジョントレーニングに励むビジョントレーニング専門の教室です。

今年で、スタジオも開設5年目に入りましたが、

教室開設以来4年間で150名以上のお子さんの定期継続トレーニング指導を行っております。

(週1回以上のトレーニング 継続期間 1年以上96%、平均期間で2年半、3年以上60%)
※当スタジオでは月1回などの相談・アドバイスはトレーニングとは呼ばず指導歴にも含めていません。)

日本ではまだまだ馴染みのないビジョントレーニングですが、最近少しずつ取り入れて実践される方や導入している施設も増えてきているようです。

普及していくことは嬉しいことでもありますが、誤解や誤認も進み、情報だけが一人歩きを始めているのが日本の近況のようです。

そこで、今回はよくご質問を受けることを中心に、ネットやSNSでの情報と、現場での現実の違いについて、少しご紹介してみたいと思います。

トレーニングを受ける場所と内容

ビジョントレーニングと一言でいっても、その領域は広く、一概に一括りにすることはできません。

項目の分け方も様々ですが、例えば眼球運動、周辺視野、動体視力、視空間認知、認知機能(コグニション)、両眼視機能、目と体の協応性、コーディネーション運動、視覚思考など多岐にわたります。

そこで最近よくあることは、例えばビジョントレーニングを導入していますと掲げる施設が、実際に行っているのは、週に1回、数分間の眼球運動の体操だけという現実です。

そのため眼球運動=ビジョントレーニングと思っている方も多くいらっしゃいます。

それとは逆に、ビジョントレーニングの高度な専門機関として、上記にあげた全ての要素は、専門家が専門的な機械を使って検査・実施をしないと効果がなく、ビジョントレーニングとはいえない。という情報と誤解もうまれはじめています。

もちろん当スタジオでも様々な専門的な機械や器材も導入しており、それらによって、より精密な検査やトレーニングが実現できる可能性も認識しています。

ですが、特に小学生くらいまでの子どもたちのトレーニングは、相手の気持ちやモチベーションに左右される面が強く、論理的に優れた名機や方法も通用しないことが多いのが現実です。

現場の指導で大切になってくるのは、「ビジョントレーニング」として推奨されている内容を子どもたちに当てはめて実施させようとすることではありません。

どういう内容であれば、その子に必要な力、例えば両眼視の動きや視空間認知を働かせる動きを引き出せるか?の観点からメニューを施して、その子の様子を観察しながら、日々改善していくことです。

「この内容をこの頻度で、これくらいの期間やれば大丈夫」というのはただの情報に過ぎず、現場では、日々内容を吟味して、頻度も個別に検討しながら、ある程度の期間内には効果につなげようと葛藤しているのが現実です。

最近うちのスタジオにいらっしゃる方の中にも増えてきているのは、

学校でも目の体操をしている。

学校でもビジョントレーニングをする時間がある。

学校の先生から面談でビジョントレーニングを勧められた。

療育や放課後デイの中でビジョントレーニングもやっている。

オプトメトリスト(検眼士)にも相談してきた。

視機能訓練士さんの訓練も受けたことがある。

眼科や小児科で眼球運動などについて指摘を受けた。

他のビジョントレーニング教室に通っていた。(通っているけど)

  というお子さんです。

  そして、いらしたほとんどの子が、「ビジョントレーニングと始めて出会ったかのように」ビジョンチェック、体験会を楽しんで入会を申し込んでいかれます。

 まさに、ビジョントレーニングの広まりと、場所による内容の違いをいつも実感します。

 ビジョントレーニングに限らず、子どもたちへの教育や指導は、教本通り、予定通り、大人の思い通りに行かないことだらけです。

 楽しいことはもちろん大切ですが、「楽しい」を毎回更新し続けること、楽しみながら効果を出していくことは、とても難しいことです。

 私が「ビジョントレーニング」に絞って専門の教室を運営している理由は、子どもたちに自分の力で自分の可能性を広げて、強く優しく、自分らしい道で活躍してほしいからです。

ビジョントレーニングが正しく伝わり、自分にあった形でトレーニングに励むことのできる子が増えいくことを願っております。

Sonomono-Coaching(そのものコーチング)
ビジョントレーニングスタジオ

奈良市富雄駅前のビジョントレーニング専門教室

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