「見て→判断→実行」のグーチョキパー?!
この写真は、幼児さんがボール運び、迷路にチャレンジしてくれている様子。
スタジオでは壁をタッチパネル化して、ゲームのように楽しくチャレンジ。
簡単そうに見えますが、これらは全ての学習やスポーツの基本となる、見て→判断して→実行するという
とても重要なステップの練習にもなっています。
多くの子どもたちは最初は、「とりあえずやってみる」といって、「とりあえず」手を動かし始めます。すると、ボール運びなら道からはみ出して落ちてしまったり、迷路なら何度も行き止まりにぶつかってしまったり。
うまくいかないのです。
こういう場合、日本の指導現場では、手の動かし方に注目してアドバイスすることがよくあります。
「もっとしっかりペンをもって、上手に動かしてみて」 「そしたらはみ出さないでいけるよ」 という感じで。
でもそれだと何度やっても上手くいかないのです。子どももそのうちあきてやりたがらなくなります。
大きな課題はどこにあるのか?
言い方を変えると、子どもたちの頑張りどころはどこなのでしょうか?
子どもたちの目線や表情や、行っている時のリズムを観察するとみえてくることがあります。
うまく行かない時は、「見て」→「判断して」の部分で手を抜いて、何となく実行、この場合は手を動かしているのです。
簡易な表現だと、「手が先に流れてしまっている」ような状態です。
学習の現場でも、カタカナや漢字の見写し書きや、英語の単語の見写し書きなどでもよく観られる状態です。
大切なのは、「見て」→「判断する」の部分なのです。
次の道がどうなっているかな? どっちにいったら落ちてしまうかな? といったことを先に見て、判断する。それから、こうやってみようと手を動かす。(実行に移す)
ここを省略すると上手く実行できないのです。
じゃんけんのグー、チョキ、パーで例えると。
グッと見て、チョッと間をおいて判断して、パッと実行する。
これが習熟していくと、見る→判断が速く正確になるので、グッパ、グッパと素早く正確に実行できるようになる。
講座などではそのようなイメージを共有させていただいております。
学習でもスポーツでも、とても大切なことは、やる前に、最初に、「グッと見る」ことです。
そこから見て→判断して→実行のグッとサイクルも始まると、子どもたちが日々教えてくれています。