北の大地で 「何をやるか?」より「どうやるか?」

今年度7回目の出張講座は北の大地 札幌へ。

札幌はもちろん旭川や釧路など道内の学習塾指導者の方々が遠路集まってくださいました。

指導キャリア20年、30年以上は当たり前の大先輩方が休日返上で子どもたちへのよりよい指導のために学んでいること。
おそらく世の中にはほとんど知られていない事実。

数年のキャリア、ちょっとした情報や資格を、誇張、誇大広告する人が世間からもてはやされる時代の中で、
こんなにも純粋に子どもたちのことを思って実直に精進されている方々がいる。

透き通った空気と青空。
子どもたちの「目」から始まる成長が、研ぎ澄まされ、見える世界も無限に広がる可能性を描いてくれているようでした。

今回も話題にあがったのが、
学習でもスポーツでも何をやるか? よりも どうやるか?の方が大切だという観点。

学校でも、学習塾でも、スポーツでも、ビジョントレーニングでも。。。何かを指導する現場では、トレーニングメニューの善し悪しを重視してそこに注力する傾向が強いように思います。

例えば日本では馴染みのうすいビジョントレーニングの世界でも、国内では早くもメニュー合戦というか、メニューの違いをアピールして団体が競いあっているような状況があります。

今回ご一緒した学習塾の指導者の方々が扱っている学習メニュー、プログラムは既に60年以上の歴史があり、研究され続けている素晴らしいものです。
日本でも多くの方がその独自性や特殊性を知るところとなっています。

それでもなお、指導の現場では、そのメニュー、プログラムのどの部分にチャレンジしてもらうのがよいだろうか? この子にとってどのメニューが適当だろうか? と日々頭を悩ませていらっしゃる指導者の方々いるのです。

様々な能力、状況、目的に合わせて、多くのメニューを段階別に考えていくこと。これもとても大切なことです。

もちろん私自身も日々、日常的にビジョントレーニングメニューを作り出して検証し続けています。

でも現場で指導を重ねていくと、「メニュー」はあくまで「方法・手段」に過ぎないことを痛感させられます。

一方で、いつの日か、「これさえやっていれば大丈夫」と、メニューをこなすこと自体が「目的」になってしまうことは現場に潜む落とし穴。

主役はあくまでも、チャレンジする人、「その子」。
メニューに取り組むその瞬間に、その子が、何を見て、どう感じているのか?を観ようとする眼差しを忘れてはいけないのです。

そういう観察を続けていると、何をやるか(メニュー)? よりも「どうやるか?」(プロセス)が大切だと気付かされます。

どうやるか?を応援された子どもたちは、やらされではなく、自分で「どうやるか?」を考えてチャレンジできる子に育つと信じています。

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