運動が苦手な子に必要なトレーニングとは?
最近、年長さんを中心に幼児さんからレッスンをはじめてくれる子が増えてきています。
小学校入学前の準備として考えてくださっている親御さんも多いようです。
親御さんの心配事のベスト3は、「落ち着き(集中力)」、「苦手な運動」、「勉強の準備」。
「体を動かすことはよいと聞いて」と、体操教室、運動教室、スイミングに通っていた子、現在も通っている子がとても多いようです。
それぞれの教室には、そこでしかできないことがあるので、ぜひ協力して子どもたちを伸ばしていきたいと思っています。
ビジョントレーニングは、「目」の運動だから、体全体を使った運動には関係ないと思われがちですが、実はとても大きく関係しているのです。
運動が苦手な子の特徴は色々ですが、よくあるのが
・じっと立っていられない。
・手足をバラバラに別々に動かすことができない。
・手で何かを叩いたりする時に、利き手しか使えない。
・動かしていない方の手に変な力が入って、変な動きをしている。
といったことです。
当然、いわゆるバランスをとることも苦手です。
体のバランスがうまくとれないと、何かに反応して動いたり、ボールをよけたり、キャッチしたりも難しくなり、何より自分の体を思うように動かすことが困難になりがちです。
こういう子が、色々なことをして、「体を動かして運動」してきたはずなのに、なぜ運動が苦手なままなのか?
それは、多くの場合、「その子の癖」の中で動かすことを繰り返してしまい、肝心な力が育っていっていないことが原因となっています。
そして、その癖の原因が、「目」、「目と体の連動性」にあることが多いのです。
日本では、体のバランスには、耳の三半規管だけが関係していて、それを磨くには体で体得するしかないと思われていますが、実は「目」がとても大きな役割を果たしているのです。
スタジオの子どもたちが、ビジョントレーニングでみるみる体の使い方が上手になって、いわゆる運動神経もよくなっていく秘密はそこにあります。
もちろん、目や体が思うように動くようになると、落ち着いて行動できるようになり、集中して見聞きすることにもつながり、学校の勉強に必要な力も身につくことにつながっていき、
一石二鳥、三鳥です。
一人ひとり、一歩ずつでも、子どもたちの苦手が少しでも克服されて、前向きなチャレンジにつながっていくことを願って今日も子どもたちと向き合います。