体のバランスには体幹より○○軸と○○力?!
ビジョントレーニングの認知はまだまだとても低い状況ですが、
気がつくとスタジオには年長さんから小学6年生まで、全ての学年のお子さんがトレーニングに通ってくれています。
半年、1年とトレーニングを続けてくれる中で、子どもたちは目には見えにくくても確実な変化成長をみせてくれます。
その大きな要素の1つが「体のバランス」です。
入会当初の子どもたちは年齢に関係なく、ほとんどの子が体のバランスがうまくとれない状態です。
「バランスをよくするためにはどうしたら良いと思いますか?」と保護者の方に質問すると、多くの方が「体幹が大事なんですよね?」と答えられます。
体幹といっても専門的には様々あって、もちろんバランスにも関係していると思いますが、
多くの方がイメージしているのは、体幹=腹筋などの体を支える筋力で、その筋力が体のバランスを整えていると誤解されているのです。
特に小学生くらいまでの子どもたちにとって大切なのは、体の筋力ではなく、「中心軸」をもつことです。
簡単に言えば、「自分の体の正しい中心が自分で分かっている」状態です。
言い方を変えると、「自分の体(手足など)を思い通りにバランスよく動かすことができるようになると中心軸が整ってくる」というイメージです。
そして重要なことは、この中心軸に、「視機能」「見る力」が大きく関係しているということです。
目と脳と体は本当に大きく関係しあっています。この3つを総合的に使いながら、バランスよく目を動かして、様々な情報を処理するために幅広く頭(脳)を使って、色々な形で体を動かすトレーニングを通して、子どもたちは自分の「中心軸」を育んでいきます。
体のバランスが良くなると、目や脳の使いかたもバランスよくなるので、判断や理解力がよくなったり、学習やスポーツに取り組む際の集中力もあがってくるのです。
掲載しているのは2歳8ヶ月~10ヶ月くらいの娘の写真です。
パズルや積み木も大好きで、88ピースのパズルや日本地図パズルも一人で楽しそうに仕上げていきます。
箸で食べたり、はさみで紙を切ったり、金魚すくいをしたり、小さなブドウの皮を剥いたり。
外でロープを登ったり、ストライダーに乗ったり、一本橋を渡ったり。
何の関係もなさそうですが、全てに共通して大切なのは体のバランス、中心軸、見る力です。
子どもたちにとってはどれも楽しい「遊び」。
僕たち大人がこの「遊び」と「遊び心」を大切にしていくことで、楽しく子どもたちが伸びていく社会になるといいなと思います。